何もない今を、安心に変える 〜リンパ浮腫予防というケア〜
2026/01/10
この半年で感じていること
― サロンにご来店されるお客様の変化 ―
久しぶりのコラム更新となりました。
今回は、この半年間でサロンにご来店されるお客様の傾向について、お話ししたいと思います。
内容は
ボディケア と フェイシャルケア に分けてお伝えしていきますが、
今回はまず【ボディケア】についてです。
リンパ浮腫予防・治療中の副反応に悩む方が増えています
この半年、ボディメニューでご来店されるお客様の多くは、
・リンパ浮腫の予防を目的とされている方
・抗がん剤治療による副反応にお悩みの方
・抗がん剤使用中に肺炎を発症し、その治療のためのステロイド内服によって生じた副反応にお困りの方
といった方々です。
皆さまに共通しているのは、
「安心して体を任せられる場所が分からなかった」
という強い不安を抱えながら来店されていることです。
カウンセリングでは、
「どこに相談すればいいのか分からなかった」
「自宅に来ているトレーナーの方からマッサージを受けていたが、本当にこの施術で大丈夫なのか不安になった」
「エステに行ってみたものの、がん手術をしている人としていない人で、同じ手技で良いのか疑問に感じてしまった」
といった声を多く伺います。
「施術してくれるならどこでもいい」ではなく、「誰に・どこで受けるか」が問題だった
中には、抗がん剤の副反応により全身のむくみが強く出ていたため、
エステやリラクゼーションサロンへ問い合わせたものの、
「治療中のため施術はできない」
「抗がん剤治療が終了してからなら対応可能」
と案内された方もいらっしゃいます。
しかしその後、
「抗がん剤治療以外の治療を受けている場合は受け入れられるってなんで?」
「抗がん剤治療中はダメで、ホルモン療法中の施術は可能ってなぜ?」
と疑問が次々と浮かび、さらに、
「リンパ節郭清をしている人と、していない人と同じ施術を受けること自体が、本当に適切なのだろうか」
という不安に行き着いたそうです。
その結果、
浮腫を専門にしていて、なおかつ予防に力を入れているサロンでケアリンパを受けたい
そう考え、時間をかけて探した末に、当サロンを見つけてくださったという経緯を伺いました。
「このサロンを見つけるのが本当に大変でした」
カウンセリングの中で、よく耳にするお声があります。
「このサロンを見つけるのが本当に大変でした」
「がん手術後の体を任せられる専門のサロンがなく、情報を探すのが一番苦労しました」
HPを作成し、情報発信を続けていても、
そこにたどり着くまでがとても大変なのが現状のようです。
そして、これはお客様だけの問題ではありません。
病院側も「受け皿不足」を感じている現実
先日、都心の病院でがん相談センターに携わる方と、短い時間ですがお話しする機会がありました。
その中で伺ったのは、
リンパ浮腫外来は患者さんであふれ、予約が非常に取りづらい状況だということ。
受け入れを制限してもなお、
初診まで1ヶ月、あるいは数ヶ月待ちという状況は変わらないそうです。
しかし、リンパ浮腫は
「早期発見・早期ケア」がとても重要です。
・気づいた時には手術の対象になってしまった
・左右差が大きく出てしまい、改善に時間がかかる
・「もっと早く気づいていれば…」と本人はもちろん医師や看護師も思うことが多々あること
そうしたケースが、実際にはとても多いと教えてくださいました。
「だからこそ、予防や定期チェックをしてくれる場所が必要なんです」
その方が口にされた言葉が、今も強く印象に残っています。
「リンパ浮腫を予防してくれるサロンがあると、本当に助かるんです」
その病院では、がん相談センターに相談が寄せられた際、
エステやリラクゼーションではなく、リンパ浮腫の予防としてメディカルドレナージを行っているサロンで施術をしてほしいと話されていました。
理由はとても明確でした。
「ちょっとしたむくみや、なんとなくだるいという感覚であっても、
エステやリラクゼーションならどこでもいい、というわけではないからです」
感じている症状は、本当に様子を見て良い症状なの?
例えば、
「夕方になると、いつもより重だるい気がする」
「背中が張っているように感じる」
「足の裏がジンジンする感じがある」
こうした症状に対して、
何の疑問も持たずに「むくんでいますね、楽にしていきましょう」と施術を行うこと。
それは、本当にその方の体にとって良い関わりなのでしょうか。
むくみの背景を見極めることが大切です。
むくみが、
・リンパ浮腫の初期サインなのか
・抗がん剤やホルモン療法など、薬剤による影響なのか
・ステロイド内服による副反応なのか
・血栓など、別のリスクが隠れていないか
・がん以外の内科的な疾患が関係していないか
こうした可能性を一つひとつ整理し、
今、体の中で何が起きているのかを見極める視点が欠かせません。
「誰に・どこで受けるか」が、その後を左右します。
むくみやだるさは、
「我慢できるから」「そのうち落ち着くから」と見過ごされがちです。
けれど、がん治療を経験された方にとっては、
早い段階での気づきと、定期的なチェックこそが早期発見・早期対策につながります。
だからこそ、
“気持ちいい”私のことをわかってくれる”だけで終わらせない場所、今の体の状態を一緒に確認しながら関われる場所
を選ぶことが、とても大切なのです。
私自身も、日々痛感していること
“気持ちいい”私のことをわかってくれる”だけで終わらせない場所、今の体の状態を一緒に確認しながら関われる場所
この言葉は、私自身が日々サロンで感じていることでもあります。
がん治療後の体は、とても繊細です。
「少しのむくみ」「なんとなくのだるさ」
その裏に、体からの大切なサインが隠れていることも少なくありません。
だからこそ、
予防や定期チェックの段階から安心して相談できる場所
医療的な視点を持って体をみられる場所が必要だと考えています。
「今はまだ大丈夫」と思っている方へ
普段から、ご自身の体の状態をどれくらい把握していますか。
今の体の状態を言葉にして説明することはできるでしょうか。
左右の計測値に差はありませんか。
前回と今回の計測の差は数値で言えますか。
ハリやシワの出方、違和感は感じていませんか。
衣服の跡が以前より残りやすくなっていませんか。
服が窮屈に感じたり、動きにくさを覚えることはありませんか。
皮膚は、以前と同じようにつまめますか。
こうした小さな変化は、
体が発している大切なサインであることも少なくありません。
定期的に計測やチェックを行い、その時の状態に合わせた必要なケアを行うこと。
それは、将来の不安を減らすための、とても大切な一歩です。
「これくらいならエステでいいか」
「とりあえずリラクゼーションで済ませようかな」
その選択は
今のあなたの体を、そしてこれからの体を守る選択になっていますか。

